ひと昔前まで洗面所は、生活感が出てしまう隠したい空間のひとつとされていましたが、最近は造作することによって、唯一無二のオシャレな空間、家の中でもお気に入りの場所になっているというお宅が増えています。そんなオシャレな空間を手に入れるため、既製品のシステム洗面化粧台ではなく、自分の好みにカスタマイズする造作洗面所にしたいと決めてはいても、何をどこから決めてプランニングしていけば分からないという方は少なくありません。

そこで今回は、造作洗面所の作り方の手順やポイント、満足度の高い仕上がりにするためのコーディネート術をご説明したいと思います。

1. 造作洗面所ってどうやってプランニングしていくの?

造作洗面所を作るためには、まずは何を決めるとよいのでしょうか?プランニングしていくうえで考えるべきことや決めるべきこと、どこで購入することが出来るかを解説したいと思います。

■サイズ・デザインを決める

まずは、理想とする洗面台のデザインを大まかに考えてみましょう。例えば、下記のようにデザインを考えることが出来ます。

●洗面ボウルの種類:カウンターと一体型・置き型・壁付けなど 

●ボウルのデザイン:四角・丸・楕円など

●収納の有無:オープン収納・扉付きで隠す

●インテリアテイスト:ナチュラルテイスト・ホテルライクなど

造作にしたいということは、既製品にはないデザインやレイアウトを求めた結果なので、特にその点を意識してデザインを決めることが大切です。施工例など好みのデザインを探して写真などのデータを集めておくと、より具体的にプランを固めやすくなります。

デザインの方向性が決まったなら、次は具体的なサイズを出していきましょう。洗面台をレイアウトしたいスペースの広さや、体型に合った高さなどを確認しながらサイズを決めていきます。

■設備・建材を決める

リフォーム会社に造作洗面台にしたいことを伝え、サイズやデザインが決まったなら次は、各部材を選んでいきます。造作洗面所では、下記の部材を選ぶのが一般的です。

●洗面ボウル:TOTOやリクシルなどの住宅設備機器メーカーの中にも、システム洗面化粧台以外にボウルだけのものもあるので選択可能です。他にも、KAKUDAIやSANEIなどボウル単品で扱っているメーカーもあります。中には、陶芸でオリジナルの洗面ボウル用の陶器を作ったり、お気に入りの輸入ボウルを加工したりして唯一無二のデザインに仕上げることも出来ます。

●水栓金具:洗面ボウルと同じく住宅設備機器メーカーから選ぶことが出来ます。特にKAKUDAIはデザイン性も高く選択肢が豊富です。日本の企業であれば、ショールームで実物を確認することも出来て安心です。センサーの有無や節水機能なども検討しましょう。

●カウンター:カウンターの素材として、人工大理石、セラミック、タイル、モルタル、メラミン化粧板などがあります。特にカウンター材に人気のメーカーはアイカ工業です。アイカ工業はメラミン化粧板の大手メーカーで、カウンター材以外にも、カウンターとボウルと一体化になった商品の取り扱いもあります。住宅以外にも、ホテルや病院など公共施設でも使用されており、水回りにも特化した、抗菌や消臭など機能性のある商品と豊富なデザインは、様々なテイストに対応できるので、理想の造作洗面所を作るうえで使いやすいメーカーです。

アイカ工業は、部材を選んで組み合わせて作るセミオーダーのような『造作洗面台風』の洗面台もあるので、いくつかのメーカーからそれぞれの部材を選ぶのは大変だと思う方は、アイカ工業の洗面台はおススメです。

●鏡:住宅設備機器メーカーの商品以外にも、家具屋・雑貨屋などからデザイン性のある鏡を選んで設置することが出来ます。固定することも出来ますし、取り外しできるようにも出来ますが、鏡は重いので、壁の補強のために下地を入れておく必要があります。

●照明器具:洗面所全体を照らすダウンライトなどの照明器具以外に、鏡やカウンター上部に壁付けのブラケットライトやペンダントライトを設置するとオシャレですし、手元が明るく見やすくなって便利です。好きな照明器具を選んで取付けることは出来ますが、配線が必要となるので、照明器具を取り付ける位置と、種類はプランニング段階で確定しておきましょう。

●壁材:洗面所全体はクロスで仕上げる場合も、洗面台の設置面やカウンター周りの壁面だけは、造作洗面台に合わせた素材を選ぶとオシャレです。特にタイル仕上げが人気です。他にも掃除のしやすさからキッチンパネルなどの水回りに特化したパネルを採用することも出来ます。

●タオルハンガー:住宅設備機器メーカーの水回りアクセサリーから選ぶことが可能です。他にもネット販売されているものや輸入商品なども人気です。鏡と同じく設置面の壁に下地が必要となるので、施主支給や自分で後付けする場合でも、設置位置を前もって決めてリフォーム会社に伝えておきましょう。

●収納:洗面台のデザインに合わせて、大工さんに棚を作ってもらったり、家具を設置したり、オープンカウンターに自分で購入したボックスを置いたりできます。収納付きの鏡にすることも出来ます。洗面台横のニッチ収納も人気です。その場合は、高さやサイズを打ち合わせして、ニッチ内の素材も決めておく必要があります。

部材・素材選びは大まかに上記で取り上げたものですが、他にもカウンター周りや収納内にコンセントがあると便利です。コンセントの位置などもしっかり計画しておきましょう。

2. 失敗しない造作洗面所のコーディネート術

造作洗面所のサイズやデザイン、素材などを決めていくうえで、使いやすく満足度の高い仕上がりにするために意識しておきたい点があります。失敗しない造作洗面所のコーディネート術をご紹介したいと思います。

■洗面ボウルのサイズに注意

造作洗面所の失敗談として多いのは、見栄えにこだわりすぎた結果、使い勝手が悪かったり、掃除がし辛かったりしてストレスになったという点です。

特に多いのが、水撥ねによってカウンターや壁が濡れたり汚れやすかったりするという点です。水撥ねを防ぎ、手の洗いやすさや掃除のしやすさなどを、しっかり検討しデザインされている既製品のシステム洗面化粧台に比べると、自分で組み合わせる造作の場合は、その点を意識していなければ、使いづらくなってしまいます。

スッキリとしたシンプルなデザインの洗面ボウルは、一見掃除がしやすそうに見えますが、ボウルが浅いと水撥ねしやすく、ボウル周りが汚れてしまいます。また、蛇口の位置や形状も水撥ねのしやすさに影響します。例えば、蛇口の位置が洗面ボウルより高すぎると水撥ねしやすくなります。また、ボウルのフチに近すぎても、手を洗う際にボウルの端の方で洗うことになるので、ボウルの外に水滴が飛び散り、水垢も付きやすくなってしまいます。

見栄えの良さは大事ですが、機能性や使い勝手も意識してサイズやデザイン、配置を考えるようにしましょう。

■洗面所全体のバランスを考える!

造作洗面台を作る際には、洗面台部分だけに注目しがちですが、部屋や空間全体をコーディネートすることも意識しておきましょう。洗面台部分はオシャレになっていても、部屋全体を見ると、ちぐはぐになっていたり、レイアウトが悪く使い勝手が悪くなってしまったりすることがあります。特に下記の部分に気を付けてコーディネートしましょう。

●ドアや床の色:洗面所が脱衣所も兼ねている場合は、浴室のドアや洗面所のドアの色も意識しましょう。また、玄関ホールや廊下などに洗面台をレイアウトする場合は、他の部屋のドアや床とのバランスも大事です。意識しておかなければ、洗面台だけが浮いて悪目立ちしてしまうかもしれません。家全体のインテリアテイストに合わせたテイストにするか、洗面台だけを違うテイストにする場合は、あえてアクセントになるような色合いでコーディネートにすることで、オシャレになります。

●洗濯機の位置:ランドリールームや脱衣所を兼ねる場合は、洗濯機のサイズや位置をしっかり考慮しておく必要があります。洗面台を大きくとりすぎて、洗濯機が入らなかったり、高さが合わず見栄えが悪くなったりする失敗談も少なくありません。図面上に洗面台だけではなく、洗濯機も配置して、平面図でサイズを確認したり、立面図やパースでバランスを確認したりすることで、上手く収まるだけではなく、動線も良くなります。

3. まとめ

洗面台を造作することによって唯一無二のお気に入りの空間にすることが出来ます。造作する場合は、まず理想のデザインやインテリアテイストを決めて、レイアウトや使う人の体型に合わせたサイズにします。そのうえで、各部材を選んで組み合わせることで造作洗面台を作ることが出来ます。見栄えばかりにこだわりすぎると、水撥ねしたり掃除がし辛かったりするので、使い勝手や機能性も意識して部材を選びましょう。また、洗面台単体ではなく、部屋や家全体のコーディネートも意識することが大事です。

自分好みにカスタマイズした造作洗面所で、家の中のお気に入りの空間を増やしましょう!

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