キッチンといえば対面、しかもアイランドキッチンのようなキッチンの全体が見えるオープンな雰囲気に憧れる、という方は少なくありませんが、実際の生活を考えると、いつもキレイなわけではないし、常にオープンな空間で料理したいわけではない、と思っておられるのが本音かもしれません。

しかし、だからと言って現実的な願望を踏まえると、対面キッチンを選べないというわけではありません。対面キッチンにも種類があり、上手に選ぶことでデザイン性だけでなく、実用性のある背伸びしすぎない対面キッチンを選ぶことが出来ます。今回は、対面キッチンのタイプにスポットを当ててご紹介したいと思います。

1.見せすぎない対面キッチンが人気!

対面でも見せすぎないキッチンのスタイルとして、セミクローズドタイプと、セミオープンタイプがあります。それぞれの特徴を見てみましょう。

セミクローズドタイプの対面キッチンとは?

対面とはいえ、隠れる方がメインになっている対面キッチンのことをセミクローズドタイプと言います。

例えば、調理するためにキッチンに立った際、ダイニングにいる人と顔を見合わせ、会話は出来ても、手元が見えないデザインになっています。キッチン前にはカウンター、ガスコンロやIHの前面は壁になっていたり、吊戸棚がついていたりして、キッチンとしての空間を確保したうで、ガラスの入っていない窓を通して対面できるようになっている感じです。
対面にしたいけど、キッチンとしての独立空間を大切にしたい方におすすめのタイプです。

セミオープンタイプの対面キッチンとは?

セミオープンタイプは、上記のセミクローズドタイプよりさらにオープンに、ダイニングやリビングと繋がっているタイプです。

具体的には、キッチン前にカウンターはあるものの、吊戸棚がなく、天井がリビングと繋がっているため、手元は隠しながらも部屋としては広く開放的に感じるスタイルです。独立型のアイランドキッチンやキッチンの左右どちらかだけ壁にくっついているペニンシュラ型と比較すると、キッチンまわりの生活感を隠すことが可能なうえに、対面キッチンならではの開放感も得られる良いところ取りのタイプです。

しかし、セミクローズドタイプと比べると、吊戸棚分の収納が無くなるので、収納力を重視するのであれば、セミクローズドタイプを選択する方が良いかもしれません。

2.見せすぎない対面キッチンはメリットも沢山!

セミクローズドタイプやセミオープンタイプの見せすぎない対面キッチンには、対面という以外にもメリットがあります。

セミクローズドタイプで費用を抑えられる!?

対面キッチンにしたいけど悩んでいる、という方の理由のひとつに、キッチンの価格が壁付けキッチンに比べ高くなるという点があります。デザイン性が高く、キッチン全面に仕上げのパネルが必要となる対面キッチンは、多くのメーカーでハイグレードなものとして取り扱われています。

しかし、セミクローズドタイプを選べば、対面専用のシステムキッチンではなく、壁付けキッチンを使用して対面にすることが出来るので、キッチンの選択肢が増え、費用も抑えることが可能です。キッチンの背面部分に腰壁を付けたり、カウンターテーブルを付けることで、仕上げパネルのない背面を隠すことができますし、吊戸棚部分も下がり壁があるので、壁付けキッチンを活用することが可能なのです。

しかも、造作できるので、ステップ対面式と言われる、手元を隠すように設置する腰壁とカウンターを好みの高さにしたり、壁厚を利用して調味料を置くスペースを設けたり、セミオーダーメイドキッチンのような気分を味わえるというメリットもあります。

インテリアテイストを統一しやすい!

フルオープンの対面キッチンは、良くも悪くもキッチンのパネルカラーやデザインがLDKの中でアクセントとなり、インテリアテイストを左右する存在となります。そのため、キッチンに部屋のテイストを合わせるか、部屋のテイストに合ったキッチンを選ぶか、選択肢が狭くなってしまう可能性があります。気に入ったオシャレなデザインを選んだものの、家具を合わせるのが難しかったという方もおられます。

しかし、セミクローズドタイプやセミオープンタイプにすれば、腰壁やカウンター部分は室内の内装材と同じもので造るので、テイストを壊さずに統一感のある部屋にすることが可能です。壁にニッチをつけたり、上部の下がり壁をアーチ状にしたりすることで、洋風な可愛らしいテイストにすることも可能ですし、カウンター材に無垢材を使ってナチュラルテイストにすることも可能です。実は、見せすぎない対面キッチンを選ぶことで部屋全体のテイストがまとめやすくなるのです。

3. まとめ

ひとえに対面キッチンと言っても、全てがフルオープンタイプというわけではありません。独立した空間を保ちながら対面を楽しめるセミクローズドタイプや、さらに開放的に出来るセミオープンタイプにすることで、見せすぎない対面キッチンを作ることが可能です。どちらも、壁付けキッチンを活用して対面にすることが出来るので、選択肢が増え費用も抑えられるというメリットがあります。また、腰壁やカウンターの高さやサイズを自由に選び、好みの素材を使うなどオーダーメイドキッチンのようにこだわりながらも、内装材によって統一感のある部屋を生みだせます。

憧れの対面キッチンを選ぶ際には、デザイン性はもちろんのこと、日常的に使う場所だからこそ実用性にも優れた、好みに合うタイプは何かをぜひ検討してみてください。

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