設備機器や内装材を新しいものに交換するリフォームと違い、工事規模が大きく、デザイン面や使い勝手を良くするなど、新たな面が加わるリノベーションは、完成後をイメージすること、それを担当者に伝えながら打ち合わせすることは難しいと感じるかもしれません。リノベーション会社で担当者はプロだとはいえ、自分の思いや希望が本当に伝わっているのだろうかと、不安に感じる方も少なくありません。

しかし、だからといって打ち合わせを、なんとなく分かるというレベルで進めていったり、イメージできていないけれど分からないから仕方ないと妥協したりして進めるわけにはいきません。後悔のない、満足のいくリノベーションを行うためには、打ち合わせをしっかり、担当者と自分のイメージが相違無く行えるかにかかっています。そこで役立つのが3Dパースによるプレゼンです。打ち合わせの際にあると安心な3Dパースとはどのようなものか、どのように活用できるのかについてご紹介したいと思います。

打ち合わせはイメージをカタチにすること!

リノベーションの打ち合わせの際に使えるツールには、どのようなものがあるのでしょうか?また、それらのツールを使うメリットとは何でしょうか?

ツールを最大限使って具体的に打ち合わせ

一般的にリノベーションのプラン打ち合わせの際に使われるツールには下記のものがあります。

・平面図

間取り図とも言われる、家を真上から見た平面の図で、寸法と配置から部屋の大きさや位置を確認することが出来ます。また、キッチンやユニットバス、洗面台などの設備機器の幅や奥行きと、各サイズが各部屋に入るかどうかを確認することも出来ます。しかし平面図では、高さは数字のみの記載で、多くの場合立体的に考えることは難しく、高さや細かなデザイン、圧迫感などを確認することが出来ないため、平面図のみの打ち合わせになるとイメージと相違が出る可能性があります。

・立面図・断面図

立面図とは、家の外観を東西南北4方向から見た図で、家全体の高さや屋根の勾配などを知るのに役立ちます。さらに、家の中を縦方向に切断した状態の図を断面図と言い、各部屋の壁面を正面で見るように確認することができます。そのため、壁面にある窓やコンセントの高さや位置、サイズを確認することが出来ます。断面図では、平面では分からなかった高さを確認できるものの、壁の1面ずつのみで記載されるため、部屋全体をイメージするには、平面図と各断面図を頭の中でつなぎ合わせる必要があるかもしれません。

・設備図面

システムキッチンやユニットバス、洗面化粧台、照明器具など、住宅設備のみの図面もあります。多くの場合、平面図と立面図に加え、パネルの仕様や色などの記載もあり、各設備のサイズや特徴、機能を確認するうえで役立ちます。

・3Dパース

平面図や断面図を全て繋ぎ合わせ、立体的に起こしたものを3Dパースと言います。メーカーのキッチンや洗面台、家具なども室内に置いた状態で、部屋の中に立っているかのような目線で見ることが出来るため、幅や高さはもちろん、圧迫感や色味などを確認することが出来て便利です。クロスやフローリングといった内装材のデザインや色が部屋と合っているかなど、インテリアコーディネートという点でも、細かく確認できます。

リノベーションの打ち合わせには欠かせないパース

平面図で自分なりにイメージしていたつもりでも、3Dパースを見て、思っていたのと違ったと気づかれる方は少なくありません。また、より具体的に希望を伝えることができ、打ち合わせしやすくなったと感じる方も多いです。3Dパースは、頭の中でイメージしていたものをカタチにして確認することが出来るため、希望通りになっているか、担当者とイメージの相違がないかを明確にしていくことが可能です。

しかし、リノベーション会社の全てが、3Dパースを打ち合わせのツールとして活用しているわけではありません。打ち合わせをスムーズにするため、また打ち合わせに不安を感じておられる方は特に、3Dパースでのプレゼンを行ってくれる会社を選ぶことが重要です。中には、3Dパースが無いどころか、簡単な平面図や見積書のみで話を進める会社もあるので、注意が必要です。分からない部分やイメージできない部分があれば、明確になるまで工事を進めないようにしましょう。

パースを使って安心・満足のリノベーションにするには?

打ち合わせの際に3Dパースでプランを提出してもらうことはイメージを掴むうえで役立ちますが、ただ分かりやすくするだけではありません。
3Dパースでのプラン提出とひとえに言っても、紙に印刷されて見せてくれるものもあれば、データ化されたパースを自分が持っているタブレットやスマートフォンで確認できるようにしてくれ場合もあります。(弊社の場合は後者で、データ化したものを、お持ちの機器で確認頂けます。)

自分の電子機器で確認できるものであれば、積極的に利用しましょう。持ち運びができるというメリットを生かして、パースと同じ部屋や目線に立って完成後を見比べながらイメージしてみましょう。立体的なパースだとしても、机の上に置いて平面的に見るのと実際に目の高さにあげて、部屋の中を歩きながら見るのでは、見え方や感じ方が変わってきます。ドアを開けた時の色やデザインの見え方、この高さに棚があると便利、など細かな点に気づけます。

また、スマートフォンに入れておけば、外出先でも確認できるというメリットがあります。雰囲気の良いショップとリノベーションプランを比較してみたり、家具屋さんでインテリアコーディネートを考えながらプランを練り直したりすることも出来ます。データ化された3Dパースを活用することで、細かな点にもこだわったプランニングが出来るのです。

まとめ

リノベーションの打ち合わせの際には、しっかり完成後のイメージが出来ているのか、希望が伝わっているのか、不安になる方は少なくありません。不安を限りなく減らすために、3Dパースによるプレゼンを希望しましょう。パースがあれば、イメージをカタチにすることが出来るので、立体的に、より細かく確認でき、担当者との相違も無くせます。
満足のいくリノベーションになるかどうかは、打ち合わせによっても左右されます。便利なツールを積極的に活用して、不安を無くしたうえで進めていきましょう。

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