
最近のマンションの床材は木フローリングが主流ですが、1980年代〜90年代前半くらいに建てられた、人気のヴィンテージマンションでは、絨毯張りの床やカーペット床が採用されているマンションが多くあり、ヴィンテージらしさや高級感を高めてくれています。しかし、中には絨毯張りの床にあまり良い印象がなく、フローリングにリフォームしようかと思っている方も少なくありません。また、フローリングの床に替えたいけど、マンションの規約で張り替えが出来ず、ヴィンテージマンションの購入を迷っているという方もいらっしゃいます。
そこで今回は、絨毯張りの床、カーペット床のメリットとデメリットをご紹介したいと思います。また、絨毯張りの床をリフォームする時のポイントもご紹介したいと思います。
1. 絨毯張り・カーペット床のメリット&デメリット
最近は少なくなった絨毯張りの床ですが、ヴィンテージマンションでは、魅力的なポイントにもなっています。どんな点が魅力なのでしょうか?またデメリットとなるどんな要素があるのかもご紹介したいと思います。
■絨毯張り・カーペット床のメリット
●保温性が高く足触りが心地よい
木フローリングやクッションフロアに比べ、保温性が高いため、足の冷えを軽減できます。足元の冷えを感じにくいので、冬場でも素足で過ごしやすく快適です。柔らかさや温かさが感じられて足触りが心地よい床材で、特に寝室に人気です。
●滑りにくくクッション性がある
毛足がある絨毯やカーペットは滑りにくくクッション性があるため、足腰への負担を軽減してくれます。仮に幼い子や高齢の方が転倒しても、クッション性があるので衝撃を和らげてくれ、怪我しづらい素材と言えます。
●ホコリが舞いにくい
絨毯やカーペットは繊維がホコリを取り込んでくれるので、フローリングやクッションフロアのような表面がフラットな床に比べホコリが舞いにくいというメリットがあります。
●防音・吸音性がある
下階への防音性を高めるために、絨毯などのクッション性の高い素材のものを敷く方が多いことかわも分かるように、床材そのものが絨毯であれば、防音効果があります。また、クッション性が高いため、足音などの生活音を吸音してくれる効果もあります。
防音性を守るために、ヴィンテージマンションの中にはフローリングへのリフォームを原則禁止している建物もあるほどです。
■絨毯張り・カーペット床のデメリット
●汚れが残りやすい
飲み物などの液体をこぼしてしまうと、サッと拭き取ることが出来ないため、シミになりやすく汚れが残りやすいというデメリットがあります。臭いも残りやすいため、ペットを飼っている方にとってはペットの足腰には良いものの、汚れ対策が必要となります。
●ホコリや髪の毛などが溜まりやすく掃除がしづらい
絨毯やカーペットの繊維がホコリを取り込んで、ホコリが舞いづらいということは、溜まりやすく掃除がしづらいということでもあります。毛足が長ければ長いほど、髪の毛などが絡まりやすく、吸引力のある掃除機でなければ、キレイに掃除できないかもしれません。
●カビ・ダニの発生率が高くなる
通気性が悪い部屋では、湿気がこもりやすく、カビやダニが発生しやすくなります。そのため、ハウスダストによるアレルギーがある方にとっては、頻繁に、かつ適正に掃除を行わなければアレルギーを発症させてしまうリスクも高まってしまうかもしれません。
●家具の跡が残りやすい
クッション性があるため、家具は傷つきにくい一方で、絨毯側には家具の跡が残りやすいというデメリットがあります。
2. 絨毯張りの床にリフォームする時のポイント
絨毯張りの床があるヴィンテージマンションを購入してリフォームしたり、カーペット床の張り替えリフォームをしたりするときにどんな点を意識すると良いのでしょうか?ポイントをご紹介したいと思います。
■デメリットをカバーする素材・機能選び
絨毯やカーペットには、素材や機能の選択肢があるので、上手く選ぶことでメリットを最大限に活かしたり、デメリット部分を軽減したりすることが出来ます。例えば、素材という点では下記の種類があります。
ウール:自然素材で保温性や防音性に優れているため、足元の冷えが気になる方や断熱性能を上げたい方にはおススメです。
綿:自然素材で通気性に優れているため、他の素材よりもカビの発生を軽減できます。ウールや綿などの自然素材は、冬は保温性、夏場は調湿作用が働くため、さらりとした肌触りで快適に過ごせる点も大きな魅力です。
ポリエステル:耐久性に優れ、お手入れがしやすいので、掃除の手間を軽減できます。
ナイロン:耐久性や弾力性に優れており、汚れにくいので、汚れが気になる方にはおススメです。
さらに、機能性の面では、防ダニ加工や抗菌加工などの機能性絨毯を選ぶことで、デメリットをカバーできるかもしれません。
■ヴィンテージマンションのオシャレ度を引き立たせるカーペット選び
カーペット床には、ロール状になっており1枚を部屋のカタチに合わせてカットして敷くタイプと、40cm角や50cm角のタイル型で、1枚ずつ敷き詰めて張っていくタイプがあります。
タイル型は、色やデザインを組み合わせて様々なパターンを楽しむことが出来たり、汚れた部分だけを交換できたりするメリットがあるので魅力的ですが、ヴィンテージマンションのオシャレさを引き立たせたいのであれば、ロールタイプがおススメです。
ロールタイプは、継ぎ目がないため、高級感が出ます。ホテルの多くで絨毯やカーペットが床材として使用されていることからも分かるように、ホテルライクなインテリアを作るうえでもピッタリです。グレーやベージュ系のシンプルで淡い色合いを選べば、マンションそのものの造りのデザインや、家具の色やデザインを引き立ててくれます。ヴィンテージマンションでなくても、ホテルライクやヴィンテージ感を楽しむために、フローリングの床を絨毯張りにリフォームすることもおススメです。
3. まとめ
ヴィンテージマンションでは、床が木フローリングではなく絨毯張りやカーペット床になっているお宅があります。絨毯張りの床は、ヴィンテージ感や高級感があり、保温性、クッション性に優れ、防音効果や吸音効果がある一方で、汚れが残りやすかったり、ホコリや髪の毛が溜まりやすかったりするので、頻繁に適切な掃除を行わなければ、カビやダニの発生リスクが高まってしまうというデメリットもあります。最大限に活かしたいメリットや、軽減させたいデメリットをよく考慮したうえで素材や機能性を選びましょう。
ヴィンテージマンションならではの、オシャレで高級感や温かさのある絨毯張りの床を楽しんでみるのはいかがでしょうか?


