住み慣れた土地でこれからも長く住み続けたい、子どもたちが巣立っても、帰省できる場所として同じ場所で暮らしていたいという方は少なくありません。特に東京都内に土地を持っている場合は、資産価値が高いため手放すよりも拠点を変えずに住み続けたり貸したりする方が、メリットがあります。しかし、同じ場所に住むにしても、古くなってしまった家を建て替えるべきか、リノベーションにするべきなのか、どちらが良いか迷っているという方は少なくありません。

今の家を心機一転、建て替えるべきなのか、思い出が残った建物を大切に、使いづらい部分だけリノベーションをして住み続ける方が良いのか、どんな点を検討すると良いのでしょうか?建て替えかリノベーションか悩んだ時にどうすべきか、ポイントをご紹介したいと思います。

1.建て替えかリノベーションかどうやって決めればいいの?

建て替えにもリノベーションにもそれぞれメリットとデメリットがあるため、どちらが良いか分からなくなっているかもしれません。自分の家の場合はどうなのか、どこを検討すれば良いのかポイントをご紹介したいと思います。

■予算内で理想の暮らしが出来るのはどっち?

建て替えとリノベーションの大きな違いといえば費用面です。建て替えの場合は既存の家の解体費に加え新築の材料費が基本的に全て必要です。一方でリノベーションの場合は、解体箇所は部分的で材料費も既存を活かせる部分があり、建て替え費用の約50~70%でフルリノベーションが行えるのが一般的です。そのため、家にかける予算がどれぐらいあるのかに合わせて、どちらの工事が現実的なのかを検討することが出来ます。

もちろん、建て替えでもリノベーションでも、プランや見積りを見直して費用を抑えることは可能ですがベースとなる費用はリノベーションの方が安くなります。そのため、同じ金額をかけても出来ることに違いが出てくる可能性があります。例えば、リノベーションであれば、建て替えでかかるはずの解体費や構造部分の材料費を活用して高断熱・高気密の省エネ住宅に出来たり、グレードの良い設備機器を入れたり、内装材やデザインにこだわったりすることが出来るかもしれません。

単純に、建て替えとリノベーションの工事費がどれぐらいかかるのかを比較するだけではなく、どこにこだわってお金をかけるか、何にいくらかけるか、という点も比較することで理想の暮らしを手に入れるうえで予算内に収まっているのはどちらか検討しやすくなります。

■既存の家の基礎や構造は大丈夫?

リノベーションの場合、既存の家の構造部分を活かして間取りや設備機器を変えるフルリノベーションが行えます。フルリノベーションであれば家の雰囲気は大きく変わり、新築のような出来映えになるので、見た目や見栄えという点では建て替えでもリノベーションでも満足度に大差ないかもしれません。そのため、キレイになるかどうかという点では、どちらでも問題はありません。一方で、これからも住み続けるうえで問題となるのは、構造部分の状態といえます。

建て替えでは今の建築基準法に基づいた耐震性や省エネ性能で建てることが出来ますし、耐用年数という点でも最長の状態からスタートします。しかし、リノベーションの場合は、今まで雨漏りやシロアリの影響を受けていれば構造部分が腐食している可能性があり、家の耐久性が弱くなっているかもしれません。また、築年数が古い家は現在の耐震基準に満たない耐震性かもしれません。腐食した構造部分のみを交換したり、耐震補強を行ったりすることは出来るかもしれませんが、想定以上の費用がかかってしまう可能性があり、費用を抑えることが出来るというリノベーションのメリットが下がってしまうかもしれません。

床下や屋根裏を細かくチェックしてもらったり、耐震診断をしてもらったり、既存の家の状態を確認したうえでリノベーションに耐えられる構造か、建て替えた方が安心かを検討しましょう。

2.建て替えかリノベーションか悩んだらどうすべき?

予算や家の状態を検討することも大切ですが、プロの意見を参考にしたり、より具体的に検討したりすることも大切です。悩んだ際にどうすべきかご紹介したいと思います。

■どちらも出来る会社に相談

建て替えの場合は新築が出来る建設会社、リノベーションの場合はリフォーム会社に依頼するのが一般的ですが、それぞれの会社に依頼して相談すると、どちらも利益を考え、メリットしか教えてくれない傾向にあります。また、費用の比較も難しくなります。そのため、新築とリノベーションのどちらも行える会社に相談するのがおススメです。

どちらのプランも工事も行える会社であれば両方に対応してくれるので、相談窓口が一か所ですみますし、建て替えとリノベーションで、それぞれどんなメリットとデメリットがあるのか、立地環境を踏まえてプロの目線で教えてくれるので安心です。見積も同じ会社が出してくれるため比較しやすくなります。

さらに、建て替える場合は、土地の広さやカタチに合わせる必要があります。新築が建ち並ぶ分譲地でもないので、隣家の建ち方や既存の道路に合わせた工事を行う必要があり、土地や環境に合わせてオーダーメイドが出来る注文住宅を依頼できる会社の方が、より建て替えのメリットを生かせます。

■まずは理想の暮らしをイメージしよう!

建て替えるにしてもリノベーションを行うにしても重要なのは、これからどんな暮らしをしたいのか、理想の暮らしをイメージしてみることです。

例えば、二世帯で暮らしたいと思っている場合、明らかに部屋数が足りず増築しなければいけない場合は、リノベーションよりも建て替えた方が良いかもしれません。反対に大家族で暮らしていた家を、一人暮らし用にするのであれば、減築やワンルーム化などのリノベーションで十分対応できる場合もあります。

さらに、賃貸物件にする場合、シェアハウスであれば戸建てをリノベーションするだけで良いかもしれませんが、アパートにする場合は建て替えが必要になります。

建て替えかリノベーションかを先に決めるよりも、まずは誰が、どんな暮らしをしたいかをイメージしてみることで、どんな部屋や設備が必要でどれぐらいの広さが欲しいのかが見えてくるため、どんな工事で対応できるのかが検討しやすくなります。

3. まとめ

今の家を、建て替えるかリノベーションするかを迷ったら、予算と照らし合わせることや既存の家の構造の状態、特に耐震性を確認することが役立ちます。予算内に収まるかを検討する際には、何にこだわってお金をかけたいかという点も考慮に入れましょう。さらに、プロの意見をもらったり見積りを出してもらったりするうえで、建て替えとリノベーションのどちらも出来る会社に依頼すると安心です。また、誰がどんな暮らしをしたいのか、まずは理想の暮らしをイメージすることが具体的に必要な工事を知るうえで重要です。

建て替えかリノベーションかを迷ったら、それぞれのメリット・デメリットだけではなく、今の家の状態や予算、ライフスタイルにどちらが合うか、自分の家に当てはめて検討してみましょう。

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