オシャレなリノベーションの家を見ても、そもそも元がキレイだったからではないか?と感じておられる方がいらっしゃるかもしれません。築年数が経っている我が家は、リノベーションをしても意味がないのではないか、建て替えた方がいいのではないか、と考える方も少なくありません。

築年数が経過した家でもリノベーションは大丈夫なのでしょうか?古家であってもリノベーションで出来ることや、リノベーションの際に注意したいことをご紹介したいと思います。

1.古家でもリノベーションで生まれ変わる!?

築年数の古さは理想の家にするうえで壁となるのでしょうか?リノベーションでも快適な家に生まれ変えることが出来ると言える理由をご紹介したいと思います。

■リノベーションで実現できることとは?

リノベーションは、修理や修繕、交換がメインとなるリフォームとは違い、家に付加的価値をつけて、より快適に、より住みやすい家にすることを目的として行います。そのため、リノベーションを行うことによって、古家によくある下記の問題点を解決して、暮らしやすい家を実現してくれます。

問題1:間取りがライフスタイルに合っていない

昔の日本は3世代にわたって同じ家に住んでいたり、座卓中心の暮らし方だったりしていたため、部屋数が多く、キッチンが独立していたり、客間や畳の部屋があったりする間取りでした。そのため、現代の核家族にとっては、部屋数が無駄に多かったり導線が長くなったりして使い辛い間取りかもしれません。

リノベーションによって・・・間取りを大きく変えることで、時代に合わせる以上に、それぞれの家族の人数や今のライフスタイルに合わせることが出来ます。部屋数を増減させたり、廊下をなくして導線を短くしたり、テーブルやソファが置けるスペースを確保したりすることが出来て、暮らしやすい家になります。

問題2:夏は暑くて冬は寒い

窓ガラスが1枚ガラスだったり、老朽化によって窓やドアに隙間ができてしまい風が入ってきたり、北側に集められている水回りはタイル張りの床で冷たかったりと、室内が快適な温度にならず、夏は暑く冬は寒くて辛い、という家になっているかもしれません。

リノベーションによって・・・窓を二重サッシにしたり、システムバスを採用したり、断熱材を入れたりすることで、室温を快適に保てるようになり、冷暖房機器の効率も良くなります。

問題3:デザインが古臭い

クロスや床材などの内装材やインテリアテイスト、間取りには時代によって流行りがあります。流行りを意識して建てられた家であればあるほど、時代を感じさせるので古臭さを感じてしまうかもしれません。

リノベーションによって・・・内装材を変え、インテリアテイストを好みのものにガラリと変えることが出来るので、同じ立地、同じ間取りでも今風のまるで新築のような雰囲気に生まれ変えることが可能です。

■古家のデザインを活かしたオシャレなテイストに!

古家は老朽化して、統一感のあるインテリアコーディネートがなされていなかったりすると、ただただ古くてダサい家に感じるかもしれません。しかし、古家にしかないデザインを上手く活かしてトータルコーディネートしたリノベーションをすれば、むしろオシャレでこだわりを感じられる家にすることが可能です。

好みのテイストを実現させるために、あえて古家の物件を探してリノベーションする方も増えているほど、古家は貴重で価値ある物件のひとつとなっています。

古家のデザインを活かしたリノベーションを行うためにはまず、シンボルになるような家のデザインや、お気に入りのデザインを見つけましょう。窓のカタチや水回りに使われているタイル、大黒柱や大きな梁など、一部だけでも古家にしか出せないオシャレさや重厚感があります。

その部分を中心にコーディネートすれば、古民家テイストやカフェ風インテリア、レトロモダン、ミッドセンチュリーテイストなど、現代でも人気のテイストの家にリノベーションすることが出来るかもしれません。

古くて嫌だと思っていたデザインでも、見方を変えたり、少しリメイクしたりして、周りも一緒にリノベーションすれば、オシャレに生まれ変えることが出来ます。

2.古家のリノベーションで大切なこととは?

リノベーションによって様々な問題を解決し、より暮らしやすい家にすることが出来るかもしれませんが、古家だからこそ注意しなければいけない点もあります。古家のリノベーションで抑えておきたい大切な点をご説明したいと思います。

■耐震診断と耐震リフォームをする!

古家であっても、リノベーションをすることによって長く住み続けることは可能です。しかし、構造部分に問題があると、外壁にヒビが入って雨漏りしたり、倒壊したりする危険性が増します。

特に、昭和56年5月31日以前に工事に着手して建てられた建物は、現代の耐震基準を満たしていないため、地震に弱い構造になっている可能性があります。無理なリフォームや増築で家に負荷がかかっているというケースもあります。

家の強度や構造部分の状態を確認するためにも、『耐震診断』を行いましょう。診断の結果に応じて必要であれば耐震リフォームを行うことで、家そのものを丈夫にして、長く住める家に生まれ変えることが可能です。

■水回りはプロに任せる!

古家を自分なりに自分のペースでセルフリノベーションをすることも人気です。しかし、給排水管や電気、ガスが関係する水回り部分はリノベーションのプロに任せましょう。それらは、表面的には見えない部分なので、予想以上に老朽化していることもあります。既に起きている水漏れや漏電しやすくなっていることに気が付かないまま、自分でリノベーションを行ってしまうと危険なので、現状をプロに確認してもらうことは大切です。

また、設備機器を新しく交換する場合も、プロに任せなければ、構造部分に影響するような不具合が起きることもあり、DIYした部分が台無しになってしまうことさえあり得ます。そもそも資格保有者でなければ扱えない部分もあるので注意が必要です。

自分達でリノベーションをしても問題が無いところと、プロに任せた方が良いところをリノベーション会社に事前に尋ねておけば、分担して安全かつスムーズにリノベーションを進めていくことが出来ます。

3. まとめ

家に付加的価値を付けて快適でより良い暮らしをすることを目的に行うリノベーションであれば、間取りを変えたり、断熱性を上げたり、インテリアテイストを変えたりすることで古家であっても、快適な家にすることが可能です。古家にしかないデザインを活かしてオシャレなテイストに生まれ変えることも出来ます。古家をリノベーションする際には、耐震診断を行い、必要であれば耐震補強を行いましょう。また、水回りはプロに任せつつも、セルフリノベーションを楽しむことも出来るかもしれません。

築年数が経過した家でも、リノベーションによって、こだわりの住みよい家を実現させましょう!

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