家の問題点は分かっている、リノベーションしたい気持ちは固まっている、なのにプラン図面を見ても何だかしっくりこない!リフォーム後どうなるのかよく分からない!という方は少なくありません。勿論、リフォームのプロではない方にとって、始めてのことばかりですし、図面の見方もよく分からないままの打ち合わせとなると、そんな気持ちになるのは当然だと思うかもしれません。

しかし、そのままの状態でリフォームやリノベーション、家づくりをしてしまうと後悔する危険性が高くなります。プランを理解したうえで家づくりを進めていくためにはどうすれば良いのでしょうか?

1.イメージ出来ないリフォームの結末は後悔に!

家づくりのプランを理解しないまま、イメージが出来ないまま工事に進めていくことは、どんな後悔を招いてしまうのでしょうか?

高さや圧迫感が分からない!

同じ広さの6畳の部屋でも、天井の高さが2mと3mでは圧迫感が違います。色が白か黒かでも、大きく変わります。図面から間取りも理解でき、高さや色が明記されているため自分なりにイメージしていたものの、完成した家を見て、思ったより高さが低かった、圧迫感があった、と感じる方は少なくありません。
平面図やカタログのみでプランを提出された際に、数字だけで室内の距離感や高さといった空間でのイメージがしっかりできる方は意外と少ないものです。また、人によって必要な幅や開放的と感じる広さは異なるため、一般的なサイズでプランされたり、紙の中に納まっている図面だけでは分かっていなかったりして、リフォーム後に狭さや圧迫感を感じ後悔してしまうケースがあります。

生活しているところが想像できない!

プランを提出してもらっても、その家で生活しているところや、使い勝手が想像できない場合はどうでしょうか?まずはリフォーム後の家で生活するイメージが出来ない理由が、工事後の間取りやデザイン、使い方やメリットが分からないからなのか、もしくは自分の生活スタイルと合ってないからなのか、どちらなのかを分析しましょう。
理由が前者であれば、プランの提出方法や説明を変えてもらいましょう。しかし、後者であればプラン内容そのものを変えてもらう必要があるかもしれません。プラン自体は、より良い家、デザインにするものかもしれませんが、生活スタイルは人それぞれです。自分の生活スタイルに合ったもの、導線や1日の流れが、ある程度想像できてスムーズだと感じるものでなければ、リフォーム後にどんなにオシャレなデザインでも使い勝手が悪い家になってしまう可能性があるのです。

2.プランを理解するために出来ること

完成後のイメージが理解できないまま家づくりをしてしまうと後悔してしまう可能性が高いことは分かりましたが、そうならないために実際にどうすればプランを理解しながら打ち合わせを進めていくことができるでしょうか?

家はプランナーの物ではない!

素人だから分からなくて仕方ないし、センス良さそうだから心配ない!とか、せっかくプランナーさんが考えてプランニングしてくれているから!とか、予算や時間を考えると言われた通りにリフォームしてもらうのが効率的なはずだ!と思って理解できない部分があってもお任せしているという方もいらっしゃいますが、それは避けましょう。その家に生活するのも、そのためにお金を払うのも、プランナーではありません。
中には、専門用語を並べたて「任せてくだされば大丈夫なので」と言って説明もしない、理解するための図面や資料を提出しない、というような悪徳施工会社もあるので注意が必要です。悪徳業者を見抜くためにも、後悔しないリフォームにするためにも、打ち合わせ中に分からない部分、不安な部分があれば納得がいくまで確認し、理解したうえで進めていくべきです。理解出来ない時、納得のいかないプランがある時は、しっかり伝えても何の問題もありません。

図面だけで理解しようとしない!

形の無い物を、平面的な物だけで想像するのは難しいものです。そのため、どんなに良いプランでも図面だけでは理解出来ない場合があります。そんな時に役立つのが、パースと言われる室内や外観を立体的に確認する方法です。パースを使えば、高さやサイズ、色、バランスなどを立体的に確認することが可能です。
平面図上に寸法や色が明記されていて理解しているつもりでも、パースで立体的に見たときに始めて予想以上に大きく感じたり、カラーコーディネートのバランスが悪かったりしてビックリしたという方は少なくありません。間取りを大きく変更するようなリノベーションの際には特に、平面図だけで把握しようとせずに、パースを提出してもらって、自分の頭の中にあるイメージと相違が無いかを確認するようにしましょう。色や高さなどは特に、パースを使うとイメージしやすく、打ち合わせもスムーズになります。

百聞は一見に如かず!

実際に無い物はパースを使って確認しますが、実物がある物に関しては出来るだけ見て触って確認するようにしましょう。例えば、水回りの設備機器はメーカーのショールームで確認できます。キッチンの扉や引出を開閉してみたり、実際にシンクの前に立って高さや調理動作を確認してみたりするなら、新しいキッチンが入った時のイメージがしやすくなります。ユニットバスに入ってみること、便座に腰かけてみること、洗面化粧台でシンクの大きさを確認することなど、実物を見ることで必要、もしくは不必要な設備がみえてきて費用的にも無駄のないプランニングが出来ます。

また、設備機器以外にも、クロスや外壁の塗料の見本は出来るだけ大きなサイズの物を用意して電気や太陽の光で実際に見え方を確認することも大切です。可能であれば実際に使用している施工例の写真を見せてもらったり、リフォーム見学会に行って実際に使われている部分を確認したりすることでイメージしやすくなります。

3. まとめ

プランを提出されても理解できない、イメージが湧かないという場合は、そのままにしてリフォームしてしまうと後悔してしまう可能性が高くなります。理解できない部分をハッキリ伝えること、パースを使って打ち合わせすること、また実際に確認できるものは出来るだけ見て触って確認したうえで決めていくことが大切です。
むしろ、リフォーム後の家で生活するイメージが出来てワクワクする、こんな家具を置きたい、テイストにしたい、とイメージが出来るようにしましょう。そうすれば、打ち合わせもスムーズで、細かな点に気づくことができ、リフォームが楽しくなるだけでなく、より快適な家での暮らしに繋がっていきます。

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