悪徳リフォーム業者、また悪質施工業者が問題になって世間を騒がしていた時期もあり、その被害に遭った方は今でも、本来は一番安心して過ごしたい家がストレスの元になっていたり、リフォームのやり直しや、費用の問題、裁判に悩まされていたりします。デザイン性や機能性を求めてリフォームやリノベーションを行うものの、安心して行えるリフォーム、安心して住める家というのは、本来は基本的な部分です。
安心できるリフォームやリノベーションにするために、さらに生活していく中でも不安を取り除くために出来ることはしたいという方が知っておきたい保証に『瑕疵保険』というものがあります。瑕疵保険とは何か、そしてリフォームに瑕疵保険があるといいのはナゼかについてご紹介したいと思います。
1.瑕疵保険とは何?
まず、聞き慣れない瑕疵とは何かを確認しておきましょう。さらに、リフォームに関係する瑕疵保険とは何でしょうか?
瑕疵って何?
瑕疵とは、本来あるべき機能や品質、性能、状態が備わっていないことを表しており、住宅で瑕疵物件として当てはめられる場合は、耐震性能が法律で定められている基準より下回っている場合や、雨漏りがある家など、柱や基礎といった構造面の欠陥がある場合が当てはまります。
これは、リフォームやリノベーション後にも残念ながら当てはまるケースがあり、リフォームの契約内容に沿っていない品質の工事が行われたり、工事後にも関わらず欠陥が見つかったり、性能を満たしていなかったりした場合はリフォームにおける瑕疵にあたります。
リフォームの瑕疵保険とは?
リフォーム瑕疵保険とは、リフォーム後に瑕疵がないかを検査し、仮に瑕疵があった場合でも保証する、検査と保証がセットになっている保険で、増築や改修、補修などのリフォームやリノベーションを行う住宅が対象となります。構造や築年数は関係ないので、現在お住まいの家をリフォームする場合や、中古物件を購入してリフォームする場合でも利用できます。
保険で支払い対象になるのは、瑕疵が見つかった場合の補修のための費用、調査費用、また補修のために転居や仮住まいが必要となった場合に発生する必要です。
この保険の利用者は施主になるものの、リフォーム工事を行う事業者が加入する保険です。そのため、瑕疵保険を利用する場合には、瑕疵保険に加入している業者に依頼する必要があります。
依頼したいと思っているリフォーム会社やリノベーション会社が瑕疵保険に入っているかどうかは、公開されているので、確認したうえで依頼するのも悪徳リフォーム業者を避けるうえで役立ちます。
※弊社でも施工の金額、規模によって瑕疵保険を付けています。
2.リフォーム瑕疵保険があると安心!
保険という保証が受けられるだけではなく、瑕疵保険には、他にも利用するメリットがあります。
リフォーム会社の状況に左右されない保証
瑕疵物件を作りかねない悪質施工業者の中には、工事後倒産していたり、移転して居場所が分からなかったりして、瑕疵が見つかっても、どこにも訴えられない、修繕費用を請求できない、と辛い思いをしたという方は少なくありません。しかし、瑕疵保険を付けていれば、リフォーム会社が仮に倒産していても施主に保険金が支払われるので安心です。
また、工事後すぐに欠陥が分からず、数年後に分かる場合もあります。
しかし、瑕疵保険は内装が1年、構造や防水は5年、基礎を新設する増改築は10年など、それぞれのリフォーム内容に応じて保証期間が違うので、数年後に瑕疵が分かった場合でも、リフォーム会社の状況に左右されることなく保証を受けることが可能です。
第三者によるプロの目があって安心
瑕疵保険のメリットのひとつとも言えるのは検査が付いているという点です。しかも、工事を請け負うリフォーム会社ではなく、専門の建築士による現場検査が行われるため、第三者の目によって、設計施工基準に基づいてリフォームの状態を確認してもらうことが出来ます。
第三者による確認や、確認のための基準があることは、優良施工をしてもらう、一定の品質を保つという点でも保証になります。また、仮に瑕疵が見つかった場合でも、中には専門用語で丸め込まれたり、建築の知識や経験上、問題ないと言い張ったりする業者もいますが、専門知識がある第三者が公平な立場から証明してくれるので安心と言えます。
3. まとめ
安心してリフォームを行うため、また安全な家に住み続けるために、リフォームの瑕疵保険を利用するのはおすすめです。瑕疵保険によって第三者のプロの目によって検査を行えますし、仮に瑕疵があった場合でも保証があり、内容に応じて費用を負担してもらえます。また、瑕疵保険には一定の基準に基づいて検査があることからも、瑕疵保険が利用できるリフォーム会社を選ぶことそのものが、一定の品質で工事を行ってくれるという安心要素ともなります。
安心なリフォーム、リノベーションを行うために瑕疵保険を利用できる会社を選ぶことは賢い選択肢と言えるかもしれません。