住宅のリフォーム見積書で失敗しない為には、いくつかの注意点を踏まえて気をつけたいところです。
見積書はいわばリフォーム業者の手の内を示すもので、業者が提示できる価格が包み隠さず書かれた書類です。

消費者としては、当然ながら少しでも安い方が嬉しいですし、複数の業者を比較してより安い方を選ぼうとします。

しかし、業者側にとって比較はあまり好ましくないですから、できれば金額を比べてもらいたくないのが本音です。

他社の見積書を見せて値引きを要求する、このやり方は一見すると有力なテクニックに思われます。
ところが業者は、自社の見積書も同じように利用されるのではないかと、警戒してしまうことになります。

これでは折角の比較検討が台無しになるので、失敗しない為には必要のない情報の提示を避けましょう。

基本的に価格交渉は業者と1対1で行い、丁寧な対応と誠意のある姿勢を見せて、業者の良心を価格で示してもらうのがベストです。
勿論、作業の内容や範囲が変われば金額も変化しますから、予め条件を明確にした上で、正確な金額を出してもらうことが大切です。

他社の情報は出さないにしても、いわゆる相見積もりと伝えるのはOKです。
そうすることで業者は他社を意識し始めますし、心理的な駆け引きが発生する状況となります。

本当に誠実な業者は、適正価格に自信を持っていたり、自社の利益ばかりではなく顧客満足度を大切にするものです。
安易に値引き交渉をすると、業者は何処かで辻褄を合わせなければならなくなり、無理が生じたり質の低下を招きかねないので要注意です。
案外忘れがちですが、後で価格が変わったり追加料金が発生しない言質を取りましょう。
書類が仮のものと言われれば業者側に都合が良いですし、それだと見積もりの意味がなくなります。
いつまで有効という期限を決めておく必要はありますが、逆に期限内なら提示された価格が保証されるべきです。

金額に間違いはなく、有効期限内であればその金額でリフォームを行う、そういう言質に重要性があるわけです。
口約束は論外ですが、チラシの裏やメモ帳はNGですし、後で内容を書き換えられる書類の書き方も駄目です。

基本中の基本ではありますが、基本を軽視すると後で失敗しかねませんから、見積書を受け取る時はしっかりと確認しましょう。
ちなみに、一部の業者は見積もりに費用が発生するので、前もって無料か否か確認しておくことをおすすめします。

範囲が限定される場合は、何処まで無料で金額を出してもらえるか要チェックです。
予算が尋ねられた時は、少し余裕を持たせた金額を伝え、どういったリフォームが提案されるか耳を傾けることになります。

当然と言えば当然ですが、相見積もりで複数社に同じタイミングで見積もりを依頼すると、同業者がばったり鉢合わせする恐れが強まります。
これはとても気まずい上に、落ち着いて見積もりを出すことが難しくなるので、日時をズラして1社ずつ対応しましょう。

いつまでに見積もりを出せるか尋ね、可能であれば希望日時を伝えてきてもらいます。
ここで失敗しない為には、期日を出せなかったり約束を守らない業者は避け、信頼できる業者のみ見積書を比較して決めることです。

見積もりの遅れは、補助金の申請や引っ越しのスケジュールに影響するので、必ず約束通りに金額を出してもらうことが大事です。
一通り見積もりが出揃ったら、後は相対的に比較検討を重ね、最終的に1社に決めることになります。

選ばなかった業者には見積もりの感謝とお断りの連絡を入れ、選んだ業者とのやり取りに専念しましょう。
このように、ポイントを抑えて注意を行えば、失敗しない為にリスクを回避することができます。

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