リノベーションのベストシーズンは過ごしやすい春や秋と言われています。たしかに、その時期にリノベーションする事には沢山のメリットがあります。しかし、冬の今だから何もやれないというわけではなく、今だからこそやれること、やっておきたいことがあります。それは、リノベーションに向けての準備です。
リノベーションへの準備を早めにやっておく必要性とは何でしょうか?今からできる準備には何があるでしょうか?
1.早めの準備がリノベ成功への道
早めに行う準備には、下記のようにメリットが沢山あります。
納得できるリノベーション会社や物件が見つかる
悪徳リフォーム会社にひっかかる方の多くは、緊急性を感じて焦ったり、リフォームをしたいと思っていたタイミングに訪問営業されたりしたから、というケースです。慌ててすることで、良い判断が出来なくなる可能性が高くなってしまいます。早めに準備を行うことで、自分達のペースでリノベーション会社を探したり、物件を見つけたりすることが出来ます。
特に物件探しには時間がかかるかもしれません。納得のいく物件を探すためには、家族で話し合う時間も必要ですし、内覧にいく時間、いくつかの物件を比較検討する時間も必要です。早めに条件を伝え、探しておくことで、物件の選択肢も広がります。
綿密なプランニングが出来る
リノベーションに対して、漠然とイメージがあっても、細かなデザインや間取りは決めていないかもしれません。プランを提出された時に、始めてイメージが出来たという方も少なくありません。プランを見ながら、納得がいくまで打ち合わせを重ねるためには、時間が必要です。
考える時間も必要ですが、物理的にも普段の生活の中にリノベーション会社との打ち合わせ時間を取り分ける必要があるので、余裕のある計画をおすすめします。特に、見積もりや間取り、デザインも、数プラン出して比較したいと思うのであれば、なおさらです。
調査がしっかり行える
リノベーションをする際には、間取りや内装といった表面的な事だけでなく、構造面や見えない部分の状態も大切です。例えば、戸建てであれば耐震診断を行ったり、シロアリの有無、配管や配線、構造体の劣化具合を確認したりする必要があります。工事までのスケジュールに余裕があって細かな調査を行えていれば、解体して思っていたより劣化が進んでいてプラン内容を変更しなければいけなくなったり、工事期間が延びたり、プラスの費用がかかったりすることを防げます。しっかりとした調査に基づいてプランニングを行えるので、見た目だけでなく構造面から安心で快適な家へとリノベーションできます。
希望の日時で腕の良い職人さんをおさえられる
リノベーションや外壁塗装のベストシーズンと言われる春には、工事の依頼が多く、リノベーション会社も職人さんも忙しくなります。予定がビッチリ詰まってきてしまうので、ギリギリに準備してお願いすると、どんなに自分では完璧な計画を立てていても希望する日程で工事が行えなくなるかもしれません。早めに話を進めることで、希望の日程をおさえることが出来ます。
また、大工さんや塗り壁を仕上げる左官屋さんなど、腕の良い職人さんに工事をお願いしたいと思っているのであれば、早めにお願いして、おさえていた方が確実です。
2.今から出来るリノベーションの準備とは?
リノベーションのベストシーズンに向けて今から出来る準備には、具体的にどんなことがあるのでしょうか?
家族や親戚で話しあっておく
仕事や学校が休みになる冬、年末年始だからこそ比較的できる準備と言えるのが、リノベーションについて、家族や親戚で話し合っておくということです。どんな家を探してリノベーションをしたいか、どんな間取りやテイストにしたいか、冬の時期に話し合っておくことで、家族の意見がまとまり、家族の代表者は担当者との打ち合わせがしやすくなります。また、年末に大掃除を行うお宅も多いので、家の状態や設備機器の劣化具合などを意識しておくなら、リフォームしたい部分、リノベーションで改善できる点を具体的に抽出することも出来ます。
さらに、リノベーション内容だけでなく、家そのものについて家族で話し合う機会にもなるかもしれません。将来住む人はいるか、財産贈与として家を残したい、とか何世代にも渡って住める家にしたい、など今住んでいる家族だけでなく世代をこえて関係する場合もあるかもしれません。リフォームローンの組み方や、家の名義をどうするか、先のリフォームやリノベーションを想定してプラン出来る部分がないか、バリアフリーを意識できるかなど、リノベーションの具体的な内容の前に家のあり方について話しあっておくなら、リノベーションにも反映させることができ、長く住める、財産となる家づくりにつながります。
情報集めをする
さらに今すぐやれる準備として、プランのイメージを具体的にするために、雑誌やネットから好みのデザインを集めておくことが出来ます。プランナーとの打ち合わせの際に、好みのテイストや、レイアウト、部屋の雰囲気や素材などの写真があるだけで、プランナーはイメージを掴みやすく、提案もしやすくなります。施工例を見ておくことや、住宅設備メーカーのキッチンやユニットバスのカタログを見ることも役立ちます。
打ち合わせが具体的に始まってから、家族と意見や希望が違うことに気づいたという方も少なくありません。そのため、具体的なプラン図面が無い準備段階で、写真やカタログを家族それぞれが集めて、見せあって話し合うことで、方向性を決めるうえでも役立ちます。どの部屋のデザインや設備のこだわりは譲れない、など明確にしておくことは前もって準備できることです。
3. まとめ
冬は、リノベーションのベストシーズンとは言えないかもしれませんが、今のうちにベストシーズンに備えて準備しておくことは出来ます。今からしておけば、物件やプランの選択肢が増えますし、しっかりとした調査や綿密な打ち合わせが出来ます。年末の大掃除の時期に家の状態を確認し、家族や親戚が集まる時に話しあう機会も作れるかもしれません。自分好みの写真集めも出来ます。
今からリノベーションへの準備を始めることで、期間に余裕があるため、自分のペースでリノベーションの打ち合わせから工事まで進めていくことができ、後悔のないリノベーションにつなげられます。