家の中はどこでも快適に使いやすくしたいものですが、家の中心空間で家族の共有スペースとも言えるLDKは特に、家族全員にとって居心地の良い場所にしたいと思う方は少なくありません。子ども部屋や趣味部屋よりも家族で過ごすリビングでの時間が長いという方も多く、LDKの広さやレイアウト決めは特に慎重に考えたいポイントです。
そこで今回は、家族全員がLDKを最大限に居心地よく活用するために、LDKの間取りやレイアウトを考える際のポイントや注意点をご紹介したいと思います。
1.家族全員がLDKを活用しやすくするためのポイント
十分な広さを確保して居心地がよく、家族全員が活用しやすい、リラックスできるLDKにするために、どんなことを意識して間取りやレイアウトを考えると良いのでしょうか?考えておくべきポイントをご紹介したいと思います。
■誰がいつどこで何をするかを考えよう!
家族が快適で活用しやすいLDKにするには、何よりも自分たちの暮らしに合った、オーダーメイドな空間にすることが大事です。そのため、まずはLDKを誰がいつ、何のために使うのか、といった生活の流れを家族それぞれが確認してみましょう。
子どもたちを含め、全員のスケジュールを出しながら、いつLDKを何のために使っているかを書きこんでみましょう。その際は、今の暮らしだけではなく理想の暮らしも出してみることが重要です。例えば、今は、子ども部屋で勉強しているが、勉強机がリビングにあれば、夕食前にリビングで勉強したいとか、夕食後にソファーに座って晩酌をしながら大画面で動画を楽しみたいとか、理想の暮らしのスケジュールも出してみましょう。平日だけではなく、休日の過ごし方も考えることで、よりリアルにLDKでの過ごし方がイメージできます。
過ごし方が分かれば、必要な家具や設備、広さなどが明確化してくるため、それをパズルのように組み替えながらレイアウトしていくことで間取りのプランを考えやすくなります。
また、それぞれのスケジュールを出すことで、LDKで過ごす時間が長い人が誰なのかを知ることが出来て、間取りやレイアウトで意見が割れる時に、誰の意見を優先すると良いかの判断基準ともなるので便利です。
■家族それぞれのリラックスできるスタイルを考えよう!
大まかに決まっているLDKの広さの中で、快適に過ごすためには、十分な広さを確保する必要があります。キッチン・ダイニング・リビングにどれだけの広さを割り当てるか、どんなレイアウトにするかを考える際には、家族それぞれのリラックスできるスタイルや場所を考えてみましょう。
テレビを見たり本を読んだり、自分がのんびり過ごすうえで快適な姿勢は何でしょうか?足腰に負担がかからない椅子がラクだという人もいれば、ソファーに座ったり、寝転がったりするのが快適だと感じる人もいます。また、床に直接座ったり、畳の上に寝転がったりするのが好きな人もいます。家族それぞれが、どこにどんな姿勢で居られると落ち着くのか、出し合ってみましょう。
椅子がラクだと思う人が多ければ、リビングよりも、ダイニング空間を広くとって、大きめのダイニングテーブルセットとテレビをレイアウトしたり、日当たりが良く眺めの良い窓の近くにダイニングを設けたりする方が快適かもしれません。
一方で、食事も床に座って食べたいという家族が多ければ、ダイニングテーブルセットを置くよりも、DKはコンパクトにまとめ、カウンターキッチンにして、リビングにローソファーや大きめのリビングテーブルを置いた方が、それぞれのスペースが広く使え、使い勝手は良くなります。
ダイニングは何帖あると良いとか、リビングにはソファーが必要だ、といった決まりはありません。自分たちに合ったLDKにするためには、どんな姿勢で何をするのがリラックスできるのかを考えることで、LDK内の広さやレイアウトを決めやすくなります。
2.居心地の良いLDKにするための注意点
LDKのレイアウトを考えているうちに、色々なことを意識しすぎて優先順位が分からなくなってしまう方は少なくありません。居心地の良いLDKを目指すうえで陥りやすい問題をご紹介したいと思います。
■見た目・設備重視になりすぎない!
好みのテイストでLDKをコーディネートしたり、お気に入りの設備機器や家具をレイアウトしたりすることは、好きな物に囲まれて暮らせるので、居心地の良い空間になります。しかし、見た目や設備を重視しすぎて優先させすぎると、自分の居心地の良い場所が後回しになってしまうことがあるので注意が必要です。
例えば、料理を出来るだけ楽しめるように、大きくておしゃれなアイランドキッチンを選んでキッチンダイニングの中にレイアウトしたものの、そのためにリビングが狭くなってしまい、キッチンで過ごす時間が多くなってしまったという失敗例があります。料理の時以外はキッチンに居たいわけではないのに、意見を優先して聞いてもらい選んだだけに、リビングに居場所がないとも言えず、キッチンが居場所だと家族からも認識されてしまっているという方もいます。
家事のしやすさ、設備の使いやすさや見た目の良さは大事ですが、常に料理をしているわけではないので、自分の居心地の良い居場所を作るということも忘れずバランスが大事です。
■イベントよりも日々の暮らしを大切に!
友達が呼べるリビング、ホームパーティーが出来るキッチンダイニング、趣味の卓球が出来る大きなリビング、など、それぞれ理想のLDKがあるかもしれません。理想の暮らしをピックアップしておいて、レイアウトプランに落とし込んでいくことは重要ですが、イベントや趣味ありきでレイアウトしてしまうと、普段の暮らしに影響が出てしまうことがあるので注意が必要です。
例えば、ホームパーティーや趣味を楽しむために家族には十分すぎる広いリビングにした結果、動線が長くなったり、冷暖房効率が悪くなって光熱費が高くなったりしてしまったというケースもあります。LDKはコンパクトにして、イベントや趣味のために他の部屋を確保した方が使い勝手が良かったかもしれません。
希望が反映される間取りになるのがベストですが、優先すべきなのは、週に1度や数か月に1度のイベントや趣味よりも、日々の暮らしの使い勝手です。選択肢がいくつかあって悩む場合は、普段の暮らしが快適か、ランニングコストや家族の誰かにシワ寄せがこないか、といった点を確認してみましょう。
3. まとめ
家の中心空間で家族の共有スペースでもあるLDKは、特に居心地がよく、使い勝手の良い空間にしたいものです。その点で、LDKの間取りやレイアウトを考える際には、誰がいつ、LDK内のどこで何をするのか、今と理想のスケジュールを出してみることが役立ちます。また、家族それぞれのリラックスできるスタイルを確認して、必要な広さを確保しましょう。さらに、見た目や設備重視になりすぎないことや、日々の暮らしよりもイベントやたまに行う趣味を優先しすぎないように注意することも大事です。
家族全員がLDKを最大限に居心地よく活用できるように、我が家のライフスタイルに向き合ってプランに反映させてみましょう!

