何もないところから建てる新築と違い、リフォームやリノベーションの場合は、限られた間取りや広さの中で家を使いやすいように造り上げていく必要があります。そのため、スペースが限られた空間や小さな家をリフォームする方にとっては、少しでも広く使えないか、大きく使いやすい家に出来ないかと、試行錯誤されているかもしれません。

そこで今回は、限られた空間や小さな家でも大きく使える家にリフォームやリノベーションするためのヒントをご紹介したいと思います。

1.デッドスペースを活用するリフォームで出来るヒント

リフォームによって、ちょっとした空間を活用することで、部屋を広く使うことが出来るようになります。どのような方法があるでしょうか?

壁厚を活用して空間を広く!

空間を広く使うためには、活用できる空間がないかどうかに注目することが重要です。そのひとつが壁です。床に置いている物が少ないと、実際に床が広く使えるだけでなく、見える床面が広くなることで、視覚的にも部屋が大きく感じます。

例えば、テレビラックを置かずに、テレビを壁掛けにすることが出来ます。その際に、ただ壁掛けにするのではなく、壁の厚みを利用してくぼみにするニッチを設け、その中にテレビを設置してしまえば、壁の内側にテレビが収まるので、スッキリした見た目になりテレビの前の空間を広く使うことが可能です。ニッチは他にも、廊下や階段の飾り棚として、トイレや洗面脱衣所の収納としても使えます。飾る物や収納する物が飛び出さないので、空間を広く使えます。

しかし、ニッチを設けたい壁に断熱材が入っていたり、強度を保つために厚みが必要だったりする場合には、ニッチを設けることが出来ない場合もあります。構造面や耐震性をしっかり確認したうえでリフォームする必要があるので、ニッチを設ける場所やサイズはプロの意見を仰ぎましょう。

クローゼットオフィス『クロフィス』に注目

コロナの影響で自宅でのリモートワークを行う必要が出てきた方の中には、デスクを置く場所がなかったり、デスクを置いたことで部屋が狭くなったり、片付かなくなったという方も少なくありません。そのような方には、押入れやクローゼット、デッドスペースを見直してみることが役立ちます。

押入れの棚板をデスクとして活用することも出来ますが、空間だけを活用して丸ごとクローゼットオフィスに生まれ変えることがおススメです。1畳ほどの空間であれば、カウンターだけでなく書類棚、本棚のスペースも確保することが可能です。クローゼット内にイスも入るので、扉をあえて残したままで、普段使わない時は扉を閉めて隠す収納にすることができ、部屋をスッキリ見せられるうえに、仕事の書類を隠したり、紛失を防いだりするうえでも効果的です。そのため、クローゼットをオフィスに変えるリフォームだけでなく、階段下のデッドスペースにデスクを設けて扉を付けたり、扉でデスクを隠すクローゼットオフィス、通称クロフィス空間をリノベーションで新設したりする方も増えています。

クロフィスを設ける際には、暑さ寒さ対策や充分に換気できるようにすること、照明の設置や、電子機器を使用するためのコンセント計画などもしっかり行いましょう。

2.間取りを変えるリノベーションで出来るヒント

小さな空間だけでなく、家の間取りを変えるようなリノベーションによって広さを確保するためには、どのようなことが出来るでしょうか?

廊下は要らない!?

リノベーションによって家を丸ごと最大限に活用できるようにするためには、間取りの型に捉われないようにすることが大事です。

例えば、廊下は通路の役目だけで、意外とデッドスペースになっているかもしれません。玄関からリビングや、部屋と部屋を繋ぐためには廊下を設けるのが一般的ですが、型に捉われずに廊下を無くすことで、リビングや各部屋のスペースを広くとることが出来るかもしれません。玄関からリビングが見えるのが嫌という方でも、廊下を設けずとも間仕切り壁を部分的に立てたり、収納を活用したりする工夫が出来ます。

また、リビングなど家族が集まる部屋を中心に各部屋の出入口を設けることやリビングイン階段にすることで、廊下をさらに無くせます。

まとめてワンルーム化<

廊下だけでなく、壁を出来るだけ減らすことによって、さらに空間を広く使えます。その点で人気なのがワンルーム化することです。家族構成やライフスタイルによっては、独立した個室を作るのではなく家具やロールスクリーン、格子などを活用して空間を分けるだけで充分かもしれません。

家全体をワンルーム化することが実際的ではない場合でも、トイレと洗面脱衣所、浴室など、用途が似ている空間だけをワンルームにすることが出来るかもしれません。また、ウイルス感染対策として、玄関近くに洗面所を設けることが一般的になっていることを考えるなら、洗面所としての個室は必要なく、手洗い器は玄関ホールやリビングに設け、脱衣所のみを必要最低限の空間で納めることも出来ます。

さらに、クローゼットのワンルーム化もおススメです。これは、各部屋にあるクローゼットや家族それぞれのクローゼットをまとめてワンルームにする、ファミリークローゼットを設けるという方法です。ひとつにまとめることで、他の部屋だけでなくクローゼット内も広い空間が確保でき、無駄なく収納できることや、洗濯物を片付ける点でも一か所にまとまっていることで家事導線が短くなるなど、メリットが沢山あります。

3. まとめ

限られたスペースや間取り内で行うリフォームやリノベーションでも、ちょっとした工夫や発想の転換によって、家を大きく活用することが可能です。例えば、壁厚を活用したニッチを設けてテレビを設置したり収納スペースにしたりすること、クローゼットをホームオフィスとして活用することが出来るかもしれません。また、間取りをリノベーションする際には、廊下を無くしたりワンルームにしたりすることで、デッドスペースを無くし、最大限に空間を活用することが可能です。

リフォームやリノベーションは制限があるように感じる一方でオーダーメイド出来る良さがあります。ぜひプロの力をかりつつ、自由な発想で小さくても大きく使える家を造ってみましょう。

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小さな家でも大きく使える家にリフォーム・リノベーションするヒント” に対して1件のコメントがあります。

  1. tlovertonet より:

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