リフォームやリノベーションを行った際に、国や地域から受けられる補助金制度や助成金制度はいくつかあります。コロナ禍であっても、快適な暮らしを実現するために、また住宅設備の交換時期になっていたり、リモートワークを受けて家を見直した結果リノベーションが必要と感じたりしているかもしれません。コロナ不況の中でリノベーションすべきなのか悩まれる方も多いかもしれませんが、今年だからこそお得にリノベーションを行える可能性もあります。

それが、2021年中に受けられる制度として創設されたばかりの『グリーン住宅ポイント制度』を活用することです。こんな時期だからこそ、上手に制度を活用してリフォームしてみてはいかがでしょうか?

1.補助金や助成金ではなくポイント制度

グリーン住宅制度とはどのような制度なのでしょうか?内容や条件を抑えておきましょう。

グリーン住宅ポイント制度とは?

新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復を図ることを目的として、2020年12月に行われた令和2年度第3次補正予算案に盛り込まれたのが『グリーン住宅ポイント制度』です。

新たな経済対策のひとつとして、一定の省エネ性能を有する住宅の新築やリフォーム等に対して、ポイントを付与する制度で、1ポイント=1円で活用できます。付与されたポイントは、「新たな日常」、「環境」、「安全・安心」、「健康長寿・高齢者対応」、「子育て支援、働き方改革」、「地域振興」に資する商品や、テレワークや感染症予防といった「新たな日常」及び「防災」に対応した追加工事に利用することが出来ることになっています。

リフォームでグリーン住宅ポイントがもらえる条件は?

一定の条件を満たした、新築や既存住宅の購入でもグリーン住宅ポイントが付与されますが、ここではリフォームの場合の条件をご紹介致します。

下記のリフォームがポイント付与の対応となります。

開口部の断熱改修(内窓の設置、ガラスや外窓、ドアの交換等)
外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
エコ住宅設備の設置

(太陽熱利用システム・節水型トイレ・高断熱浴槽・高効率給湯器・節湯水栓の設置)

耐震改修
バリアフリー改修
リフォーム瑕疵保険等への加入

  
①~③までのいずれかに該当するリフォーム工事が必須対象で、④~⑥に関しては任意ですが、一定規模一上のリフォーム工事を行えばポイント付与対象となります。

 

対象の工事内容や規模によって付与されるポイント数が異なり、発行ポイント数は1戸あたり上限30万ポイントですが、下記の上限特例があります。

① 若者(40歳未満の世帯)・子育て世帯(18歳未満の子を有する世帯)は上限を45万ポイントに引き上げ (既存住宅の購入を伴う場合は上限60万ポイントに引き上げ)

② 若者・子育て世帯意外の世帯で安心R住宅を購入しリフォームを行う場合は上限を45万ポイントに引き上げ

 

※詳しくは下記の国土交通省のグリーン住宅ポイント制度に関するホームページをご覧ください。

住宅:グリーン住宅ポイント制度について - 国土交通省 (mlit.go.jp)

2.グリーン住宅ポイント制度を最大限に活用する!

制度内容や条件が分かったところで、実際に活用するためには、良い計画や準備が必要です。どのようにグリーン住宅ポイント制度を最大限に活用することが出来るでしょうか?

期限は1年もない!?

グリーン住宅ポイント制度が活用できる期間は、令和2年12月15日から令和3年10月31日までに、住宅の新築・リフォーム、既存住宅の購入契約の締結等した場合となっています。さらに別途に定められたポイント発行申請、完了報告が可能なものでなければなりません。また、ポイントを交換して追加工事をするための期限は令和4年1月15日と定められています。工事完了前に申請ができ、期限としては約10か月あるとはいえ、予算が無くなった時点で打ち切られる可能性もあるので、確実にこの制度を利用するためには余裕をもって進める必要があります。

新年度が始まったばかりとはいえ、満足のいく物件探しや、後悔のないリフォーム・リノベーションを行うには、時間が必要です。慌てて話を進め制度を活用できたとしても、満足のいくリフォームが行えなければお得にリフォームが出来たとは言えません。リフォームで快適な空間を手に入れることは大前提に進めることを忘れないようにしましょう。特に全面改装などのリノベーションを同時に行う場合は、プランニングにも充分な時間をかけられるようにするためにも、早めの計画や打ち合わせが重要です。

プロの知識や力を借りる!

手続きは個人でも出来ますが、工事計画書や写真などの必要書類を揃える必要もあり、リフォーム会社に協力してもらった方がスムーズに行えます。早い段階でグリーン住宅ポイント制度を活用したいことを伝えて、プランニングを進めていきましょう。

また、制度が使えるリフォーム内容や、付与されるポイント数は使う設備や工事内容によっても異なっています。自分では制度が使えるつもりで工事を決めたのに、条件を満たしていなかったということもあります。省エネリフォームや断熱リフォームは表面上見えない構造部分や数値なども関係していますし、方法や設備にはいくつか選択肢があるので、プロのアドバイスや情報を積極的に聞いていきましょう。

3. まとめ

コロナ不況を回復する経済対策として創設されたグリーン住宅ポイント制度は、2021年度内のリフォームで活用することが出来ます。一定の基準を満たした断熱リフォームやエコリフォームを行うことが条件で、商品や追加工事に交換できるポイントが付与される制度です。条件を満たしたリフォームを行うことで、追加リフォームをお得に行うことも出来るかもしれません。この制度を利用するためには、2021年10月以内に契約することや条件を満たすことが必須なので、良い計画のもとにプロの力を借りて進めることが大切です。

国や地域の制度を最大限に活用して、満足のいくリフォームを実現させましょう。

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