リフォームやリノベーションの際に階段の位置を変えることを考えたことはあるでしょうか?新築のモデルルームや、テレビドラマに出てくるようなおしゃれでカッコいい家では、リビング内に階段があるのを見たことはありませんか?
あんなおしゃれな家やリビングにしたい!と思っても、部屋の位置を変えるリフォームを考えても、階段の位置を変えようと思う方は少ないようです。おしゃれなリビングにするために階段の位置を変えるリフォームは出来るのでしょうか?メリットやデメリットを見てみましょう!

1.リビングがおしゃれになるアイテム

階数の違う部屋へ行き来するのに必要不可欠な階段は機能的なものとしての役割だけでなく、配置する場所やデザイン次第で、部屋をおしゃれにすることや便利にすることが出来ます。階段をおしゃれなインテリアのアイテムとしてリビングに配置するのには、どんなメリットがあるのでしょうか?

リビングイン階段とは?

一般的に、玄関ホールや廊下、廊下の延長線上に階段を配置する間取りが多いですが、個室内に配置することも可能です。そのうち、リビングに配置した階段のことをリビングイン階段と言います。
ひとえにリビングイン階段と言っても、リビングとダイニングキッチンの間、LDKの真ん中に配置する方法や、リビング内の壁面に設置して、室内側には壁を作らずオープンな手摺にする方法、リビング内の端に螺旋階段でコンパクトに配置する方法など様々で、視覚効果や使い勝手を検討したうえで配置場所やデザインを決めることが出来ます。

リビングイン階段のメリット&デメリット

リビングイン階段が人気になったのには理由があります。そのメリット、逆にデメリットとなる部分も知っておきましょう。

●リビングイン階段のメリット

・家族で顔を合わせる機会が増える

上の部屋に行くためにリビングを絶対に通らなければいけないので、家族が顔を合わせる機会が増えます。学校から帰ってきた子どもたちが、おのずと顔を合わせる間取りとして子育て世代にも人気の間取りです。

・開放的に見える

上にのぼっていく階段があることで、天井が高く奥行きのある視覚効果が得られます。そのため、リビングが開放的で広くみえます。特に、踏み板と、階段を支える骨組みだけのスケルトン階段にすれば、いっそう開放的でおしゃれな印象を与えます。リビングを吹き抜けにして、さらに開放的にするのも人気です。
また、階段単体で考えても、狭く暗くなりがちな部分が、リビング内にあることで、明るく広い空間になります。階段のためだけに電気を付ける必要もなくなるかもしれません。

・リビングがおしゃれになる

デザイン性の高い階段を選ぶことで、リビング内のアクセントとなり、おしゃれなインテリアアイテムになります。インテリアという点でも、例えば、白で統一したシンプルなリビング内に、階段だけ色を付けたり、階段をアイアンの手摺に踏面をコンクリート仕上げにしたりすることで、モダンなリビングに出来ます。階段のデザインがインテリアテイストを左右する重要なアイテムとなるのです。

・個室が広くなる

廊下や玄関ホールにあった階段スペースが無くなる分、居室が広くとれるようになります。場合によっては、玄関ホールから直接リビングに入れる間取りにすることで、廊下そのものを無くして、各部屋を広くとることも可能です。

●リビングイン階段のデメリット

・リビングが狭くなる

視覚的には開放的で広く見えるにも関わらず、実際には階段スペースがリビングにあるため、物理的にリビングの面積は狭くなってしまいます。空間としては同じでも、階段下は天井が低くなってしまうので、置けるものや使えるスペースが限られてしまいます。
また、リビングイン階段と相性の良い吹き抜けにしてしまうと、リビングどころか、上の階の部屋数や面積を減らしてしまいます。視覚的な広さを手に入れる反面、物理的な面積での広さを失うこともあります。

・プライバシーがなくなる

リビングを通らなければ上下階に行けないということは、利用する人にとってデメリットとなる場合もあります。リビングに来客がある場合、家族も必然的に顔を合わせなければいけなくなったり、2階にある自分の部屋に友人を招きたい場合、リビングを見せてしまうことになったり、プライバシーが守られない場合もあるのです。

・暖房が効きづらい

暖かい空気は上に流れてしまいます。リビングを暖かくしても階段を通って上の階に暖かな空気が逃げてしまい、階段がない場合と比べ、暖房の効きが悪くなってしまう可能性があります。

2.リビングイン階段にリフォームする時の注意点

階段の位置を変えて、リビングイン階段にリフォームすることは基本的に出来ますが、注意点があります。場合によっては、思った通りにリフォーム出来ない可能性もあるので、留意しておきましょう。

耐震性は大丈夫?

新築の場合は、初めから階段の位置や間取りを踏まえて耐震性も考えられていますが、リビングイン階段に限らず、リフォームによって階段の位置を変えるということは、耐震性に影響する場合があることを意識しなければいけません。
元々の階段があった部分の柱や壁で2階を支えている場合もあります。また、リビングイン階段にするために、リビングを広げたことでリビング上部の部屋を支えるための、柱が必要となる場合もあります。間取りの変更だけでなく、耐震補強工事も加わって費用のかかる大掛かりなリフォームになる可能性もあるので注意が必要です。
階段の位置を架け替える場合には、安全面も考慮して構造に詳しいプロの判断を仰ぐことや、耐震診断を行い、耐震性に問題がないかを確認したうえでリフォームする事が賢明です。

冬の寒さ対策が必要

リビングイン階段でどんなにおしゃれになっても、寒くて快適に過ごせない、暖房費がかかってしまう、ということは避けたいものです。そのため、デメリットである冬の寒さ対策を考えておく必要があります。
高断熱・高気密の家にリフォームしていれば基本的に問題ありませんが、さらに暖房の効きを高めるために、階段入口にロールスクリーンやドアを設けて、空気をシャットダウンするという対策も出来ます。また、開放的な雰囲気を保ちつつも暖かさを確保するために、階段横にアクリル板やガラスで壁を設けるという方法もあります。

3. まとめ

階段の位置やデザインで、家をおしゃれに、使いやすくすることが可能です。その点で、リビングイン階段は、リビングを開放的に見せる視覚効果があることや、階段がインテリアのアクセントとなりおしゃれなアイテムであることなどから人気です。しかし、生活スタイルによってはプライバシーが守られなかったり、暖房が効きづらくなったりと、デメリットもあります。リフォームの場合は、耐震性も考える必要があるので、デメリットを踏まえつつ検討しましょう。
リフォームでおしゃれな家を目指すのであれば、階段をインテリアのアイテムとして位置やデザインを考えてみるのはおススメです。

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