間取りを変えたり、内装材をやり替えるようなリフォームの際は、導線や材料にこだわり、リフォーム会社と共にプランニングを行うのが一般的ですが、照明に関しては業者任せだったり、今までと同じ位置、同じ電気を付けることが当たり前になっていたりと、プランニングに深く関わらなかったという方は少なくありません。
リフォームの際に照明のことも考える必要はあるのでしょうか?どのようにプランすると良いのでしょうか?

1.リフォームを成功させる照明プラン

そもそも、照明をメインにしたリフォームでなければ、照明のプランの必要性を感じていないという方も多いかもしれません。しかし、リフォームするにあたって照明は大事な部分です。なぜでしょうか?

照明プランはより良いリフォームへのカギ

部屋を広く見せるために、クロスやフローリングの色やデザインにこだわるように、照明の種類や設置する位置によっても、部屋の見せ方を変えることが出来ます。せっかく内装材にこだわるのであれば、照明による見え方にもこだわるべきです。また、必要な場所に必要な数の照明を配置することは、見栄えだけでなく、光熱費を抑える点でも役立ちますし、充分な明るさが行き届く使い勝手の良い家を作るうえでも重要です。
また、リフォームの打ち合わせを進めていく中で、照明を含めたリフォームプランをすることで、思ったより照明が必要なことを実感したり、昼間でも電気を付けていなければいけない間取りになっていることに気づけたりして、自然の光が入る間取りにすることや部屋の大きさを変えること、天井の高さを調整することなど、他の部分のプランニングにも影響してきます。結果として、立体的にリフォームプランを考えることができるので、より良いリフォームを行うことにつなげられるのです。

照明もプランニングしてもらう!

照明を意識してリフォームするために、間取り変更や内装リフォームの打ち合わせの際には、照明もプランニングしてもらいましょう。大規模なリフォームであれば、部屋に合わせて照明も数パターン提案してもらうことも出来るかもしれません。照明やスイッチをどこに、いくつ配置するか、どんな照明器具を使うか、意外と照明だけでもプランの選択肢が多くあります。
住宅照明メーカーのショールームもあるので、実際に明るさやサイズ、デザインを確認することもおすすめです。実際にショールームで確認すると、クロスと照明器具のデザインがマッチしていないことに気づいたり、照明の数が足りない、もしくは多いことに気づいたり出来た、という方もいらっしゃいます。
さらにこだわるのであれば、インテリアプランナーや、照明デザイナー、ライティングプランナーといった、光で空間を演出するプロにお願いすることも出来ます。ただ家を明るくする設備としてだけでなく、おしゃれな空間を演出するための提案をもらえるかもしれません。

2.照明器具の種類を知っておこう!

より良いリフォームにつなげるため、自分の希望やこだわりを取り入れるべき照明のプランニングを行うためには、ある程度、自分でも照明の種類を知っておく必要があります。住宅照明に一般的に使われる4種類の照明器具をご紹介します。

ダウンライト

天井に埋め込むタイプの小型の照明器具をダウンライトと言います。埋め込み型で天井がフラットになり器具が主張しないため、部屋がスッキリ見えます。また、どんなテイストのインテリアにも合わせやすいというメリットがあります。
小型で直径が10cmや12.5cmほどのものが一般的に使われ、1灯では明るさが確保できないこともあり、トイレや玄関、廊下といった比較的狭い空間に使われることが多いですが、最近はリビングに数個取り付けたり、広い部屋ではメイン照明とセットで部屋の各角に設置されたりします。
ダウンライトを設置するためには、天井に穴をあける工事が必要となるので、プランニングの際に個数や場所を確認しておく必要があります。

シーリングライト

天井に直接貼り付けるようなタイプの器具をシーリングライトと言います。ダウンライトのように埋め込まれてはいないものの、天井に近い部分から部屋全体を照らすことができるサイズが多いため、部屋のメイン照明として使われます。
シーリングライト自体は、電気量販店などで売っており種類も多いので、リフォームの際には器具を取り付ける、引っかけシーリングや埋め込みロゼットと呼ばれるアダプターだけを取り付けてもらい、器具は完成した内装を見たうえで合いそうな物を選び自分で購入するという方が少なくありません。

ペンダントライト

アダプターに取り付けて、コードやチェーンで天井から垂れ下がるタイプの照明器具をペンダントライトと言います。天井から下がる分、シーリングライトに比べ照らす範囲が狭くなるため、ダイニングテーブルの上にメイン照明として設置したり、小さめにペンダントライトを並べてカウンターテーブルの上に垂らしたり、手元を照らすような照明として使われます。
笠となる部分の材質やデザインによって、インテリアの雰囲気を変えることができ、インテリアづくりに欠かせない照明器具のひとつです。雑貨屋やインテリアショップでも売られており、家具のようにコーディネートを楽しめます。

ライティングレール

固定されているアダプターとは別に、ペンダントライトやスポットライトを取りつけてレール上で動かせるようにすることができるタイプのライティングレールは、自由度が高くおすすめです。模様替えで家具の配置を変えることを楽しみたい方や、照明器具を増やしたい方、壁や棚にある絵や作品などにスポットを当てたい方などは、ライティングレールを取り付けておく事で、照明器具を移動させることができて、部屋に合わせてレイアウトを変えられます。

3. まとめ

比較的重要視されていない照明のプランニングですが、リフォームの際に照明を意識しておくことは重要です。リフォームの際に照明を意識しておくことは、おしゃれな家にするためだけでなく、問題点を改善したり、光熱費を安くしたり、使い勝手の良い部屋になるなど、家に深く関わってくる部分なので、より良いリフォームにつなげることが出来ます。
室内リフォームの際に、照明もリフォームするかどうかに関わらず、明るさや照明器具の種類、デザインなど照明も意識してプランニングしてみましょう。

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