中古物件探しに同行して
2020年はコロナで始まり、現在も禍の最中にいます。先が見えない、今後の不安の中でも動きが全く止まったわけではありません。
3月から6月にかけ、意外なほど中古物件の同行依頼がありました。同行して感じたことを書いてみます。(ホームページ 中古物件の注意点より)
中古物件を探す場合、主に戸建住宅とマンションがあります。
物件内覧に同行依頼が多いのは戸建住宅です。戸建住宅はマンションに比べ判断要素が多く、不安を感じられるせいではないでしょうか。
実際、戸建住宅といっても千差万別です。物件所在地の地域性、土地の状況、建物の形状、築年数、間取り、傷み具合、リフォーム計画など比較検討するのも大変です。
お客様の主な判断要素は以下のようです。
地域のイメージ、周辺の治安性
地域環境 保育園、幼稚園、学校、病院、公園など
通勤、通学、買い物の利便性
家族構成に対する間取り、部屋数
駐車場、庭の有無
建物自体のイメージ、外観、内観、傷み具合
購入価格 ローン条件
お客様の傾向
物件の立地、家の広さなどは販売資料で分かりますが、建物自体、街並みのイメージは実際内見しませんと分かりません。中古物件なので多少のリフォームは予定されてますがやはり現状のままで条件がどこまで満たされているかが気になるところです。リフォームの範囲が少なければ費用が抑えられます。
内見ですから、比較検討のために見に来られてますが、中には買い急がれるお客様もいらっしゃいます。AかBかC、そのような判断です。同行していてびっくりします。不動産業者の営業トークを鵜呑みにされ、急いで予約を入れようとします。少なくても何千万の買い物です。もっと慎重に検討していただきたいです。
物件は事前にインスペクションを済ませているケースが多く、内見時報告書を見ることができます。傷んでる個所が記入されています。例えば床の傾きですが、構わず生活できる程度、床下地から直す必要がある場合、部屋だけでなく家全体に関わる場合もあります。家の作り方は年代によっても違います。また作った建築会社、工務店、職人さんによっても変わります。
お客様は傷んでいると言われてもよく分かりません。雨漏りがあれば、私たちは一大事ですが、お客様はそれでも購入する方もいらっしゃいます。不動産業者の前では言いずらいので、別の場でこれからの必要な修理、メンテンナンス、概算費用を説明します。やはり根本的な欠陥のある物件は避けなければなりません。
不動産購入には縁があります。人と人の縁のようにめぐり合わせです。あとタイミングです。購入を決めても半日違いで、逃した例もあります。また現金、ローンの違いで先に売れてしまった例もあります。値引き交渉をしているうちに表示価格で売れた例もあります。不動産業者でもローン審査の可否が未定な買い手、値引きで利益が減る買い手より手早い契約を優先します。